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毎晩の「つけたくない」に、親子で疲れてしまう前に
寝る前になると装置をつけたがらない。つい口調が強くなって、あとで自分が落ち込む——そんな夜を重ねている保護者は少なくありません。プレオルソは装着時間の積み重ねが鍵になる装置ですから、続け方に頭を悩ませるのは自然なことです。この記事では、嫌がる理由の整理から家庭でできる工夫、歯科医院へ相談する目安までをまとめました。抱え込まず、一緒に続け方を考えていきましょう。
この記事の要点まとめ
- 嫌がる背景には違和感や心理的な要因が考えられ、様子に応じた向き合い方が大切です
- 短時間から始めごほうびや習慣化の工夫を重ねると、無理のない継続につながりやすくなります
- 痛みや変形、装着が進まない状況が続く場合は、早めに歯科医院へ相談する目安として捉えられます
子どもがプレオルソを嫌がる主な原因と心理的背景

プレオルソはMFT(筋機能療法)で用いる取り外し式のマウスピース型装置で、お口まわりの筋肉や呼吸の習慣に働きかけていきます。嫌がる背景にあるのは、わがままではなく身体的・心理的な理由がほとんどです。
お口の違和感やよだれの増加による物理的な負担
始めたばかりの時期は、口の中に異物があること自体が強い刺激になります。唾液が一時的に増えてよだれが気になる、しゃべりにくい、装置のふちが舌に触れて落ち着かない——こうした訴えはよく耳にします。多くの場合、慣れるまでの数日〜数週間が最初の山場になりやすいと考えられます。 子どもは「変な感じ」をうまく言葉にできず、機嫌の悪さとして表れることも。まずは訴えを否定せず、どこがどう気になるのかを一緒に確かめてみてください。
就寝時にうまく寝られない・外してしまう原因
「寝れない」「朝には外れている」というご相談も多く寄せられます。日ごろから口呼吸の習慣がある、いわゆるポカン口の状態だと、口を閉じたまま眠ることに慣れておらず、息苦しさを感じやすくなります。口輪筋や舌の筋力が育っていない段階では、眠っている間に無意識で押し出してしまうこともあるようです。鼻づまりが続いている時期は呼吸そのものが妨げられるため、耳鼻科的な要因が隠れていないかを確認しておくと役立ちます1。
無理なく習慣化するための家庭での工夫と声かけのコツ

装着時間が短いと期待する働きかけを得にくいのが、この装置の特性です。だからこそ、うさぎと亀の亀のように、少しずつでも毎日積み重ねられる形に整えることが要になります。
ごほうびシートを活用した達成感とやる気の引き出し方
カレンダーに、できた日はごほうびシールを貼っていく。それだけで取り組みが目に見える形になります。1週間続いたら好きな夕食を選べる、といった小さな楽しみを添えるのも一案です。大切なのは、できなかった日を責める道具にしないこと。「昨日より長くつけられたね」と、時間の伸びそのものを認める声かけに切り替えると、子どもは前向きに受け取りやすくなります。 兄弟がいるご家庭なら、上の子が記録係を担当するなど家族全体で応援する形にすると、母親一人にのしかかる負担も和らぎます。
日中の装着時間を短時間から少しずつ延ばすステップ
いきなり就寝中フルタイムを目指すと、拒否感が強まりがちです。まずはアニメを1本見る間だけ、絵本を読む間だけといった数分間からスタートし、慣れてきたら5分、10分と延ばしていきます。おしゃべりが減る時間帯に重ねると、本人も苦になりにくいものです。日中に一定時間つけられるようになってから就寝時へ移行すると、スムーズに進みやすい場合があります。焦らず、その子のペースで段階を刻んでいきましょう。
お手入れや保管をルーティン化して保護者のストレスを軽減
毎晩の声かけが負担になる大きな理由は、「装着させる」「洗う」「しまう」が別々のタスクになっているためです。歯みがき→装置を水で洗う→専用ケースに入れる、までを一続きの流れにして、置き場所も洗面所の定位置に固定してしまいます。取り外せる装置なので歯みがきがしやすい点は利点ですが、その分どこかに置き忘れやすいのも実情。旅行や行事の日はケースごとバッグに入れる習慣にしておけば、持ち運び時の紛失を防ぎやすくなります。
無理強いはNG!休ませる境界線と歯科医院への相談基準
毎日コツコツが大切とはいえ、涙とセットの習慣は長続きしにくいものです。続けてもらうことと追い込むことは、まったくの別物だと考えています。
泣いて嫌がるときに休ませるかどうかの判断基準
泣くほど強く拒む日は、いったん切り上げる判断があってよいと考えます。強要が続くと、装置だけでなく歯みがきや歯科医院そのものへの苦手意識にまで広がることも。目安として、5分ほど声をかけても落ち着かない日は「今日はお休み、明日また頑張ろう」で区切るくらいがちょうどよい距離感です。 体調が優れない日、鼻づまりが強い日も同じ。1日休んだ分を翌日の時間で少し取り戻す、という捉え方に切り替えると、保護者の気持ちも軽くなります。
歯ぐきへの当たりや装置の変形が疑われるときのチェック方法
「痛い」と訴える場合は、慣れの問題ではない可能性を確かめましょう。装置を外した状態で、歯ぐきに赤みや白っぽい傷がないか、頬の内側に口内炎ができていないかを見ます。装置側は、ふちの欠けやひび、変形、噛み跡による歪みをチェック。痛みや出血があるまま使用を続けることは避け、装着を中断して歯科医院へご相談ください。 成長に伴って合わなくなることもあり、調整で対応できるケースもあります2。
家庭での限界を感じた際に調整やアドバイスを求めるタイミング
1〜2週間ほど工夫を試しても装着時間が伸びない、親子ともに疲れが強い。そんな段階が相談の目安です。定期受診を待たずにご連絡いただいて構いません。口輪筋や舌の筋力が不足している場合は、あいうべ体操のような筋機能トレーニングを併用し、土台づくりから始める方法もあります。お口の健康は生活習慣と深く関わるため1、生活全体を見ながら進め方を組み立て直していきます。どうしても合わない場合は、他の小児矯正の選択肢を含めて検討することも可能です。
佐賀さくら歯科親子歯科クリニックでのサポート体制
当院は佐賀県神埼市で、親子で通っていただける歯科医院として診療を行っています。プレオルソは装着の積み重ねが求められる装置だからこそ、ご家庭だけに任せきりにしない体制を大切にしています。
子どもやお父さま・お母さまのお悩みに応える丁寧なカウンセリング
当院では「歯科医院が苦手なかた、さまざまなお悩みをお抱えのかたのために、優しく丁寧な診療」を心がけており、院長・歯科衛生士から事務スタッフまで全員が女性です。小さなお子さまにも保護者にも、気負わずお話しいただける雰囲気づくりに努めています。カウンセリングルームでは、装着できた日数や嫌がる場面の様子をうかがいながら、生活リズムに合う続け方を一緒に組み立てていきます。プレオルソを通して育っていくのは歯並びの土台だけでなく、コツコツ続ける力そのものだと考えています。 必要に応じてお口のトレーニングもご案内し、装着そのものが負担になりにくい状態を目指します。下のお子さま連れの受診には、保育士による無料の託児サービスもご利用いただけます。
装置の破損・紛失や調整が必要な際のスムーズな対応
取り外し式である以上、噛み癖による変形や、うっかりした紛失は起こり得ます。破損や紛失に気づいたときは、自己判断で使い続けたり放置したりせず、まずはご連絡ください。状況によっては再製作が必要となり別途費用がかかる場合もあるため、対応の流れと費用の目安を事前にご説明したうえで進めます。当院はお昼休みを設けず9:30〜18:30の通し診療で、広い専用駐車場とバリアフリー設計を備えています。お仕事の合間にも立ち寄りやすい環境で、小児期の歯並びの土台づくりを継続的にサポートしてまいります2。
よくある質問
Q1. プレオルソを子どもが嫌がる理由には、どのようなものがありますか。
A. 口の中の違和感やよだれの増加といった身体的な負担、口を閉じて眠ることへの慣れなさなど、複数の要因が重なっている場合が多くみられます。理由によって対応も変わりますので、まずは何が気になっているのかを聞き取ることから始めてみてください。
Q2. 装着が続かない原因は何でしょうか。
A. 目標とする装着時間が本人の段階に対して高すぎる、生活の流れに組み込まれていない、装置が成長に伴って合いにくくなっている——このあたりが考えられます。数分間から始めて少しずつ延ばす方法や、歯みがきとセットにしたルーティン化が助けになることがあります。
Q3. 1日つけられなかった日があると、これまでの取り組みは無駄になりますか。
A. 1日の休みで積み重ねがすべて失われるとは考えていません。ただし装着時間が短い状態が続くと、期待する働きかけを得にくくなる面はあります。休んだ日を責めるよりも、翌日から再開する流れをつくることを優先していただければと思います。
Q4. 装置を紛失・破損してしまったら、どうすればよいですか。
A. 変形したまま使用すると口の中を傷つけるおそれがあるため、使用を中止してご連絡ください。状態によっては再製作となり、別途費用が発生する場合があります。対応の流れと費用については、事前にご説明いたします。
Q5. どうしても合わない場合、別の方法に切り替えられますか。
A. お口の状態や成長段階を確認したうえで、他の小児矯正の選択肢を含めて検討することは可能です。費用の取り扱いは開始時期や進行状況によって異なりますので、診察時にご相談ください。
参考文献
1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/
2. 日本小児歯科学会 公式サイト https://www.jspd.gr.jp/
大学病院歯科口腔外科 勤務
福岡市、佐賀市内歯科医院 勤務
医療法人桜裕会「佐賀さくら歯科親子歯科クリニック」開院
佐賀県歯科医師会 会員
神埼市歯科医師会 会員
日本小児歯科学会 会員
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