歯科医師になって一年間は臨床研修医として大分大学歯科口腔外科に在籍して、地元の歯科に就職しました。早く患者さまを任されたい、多くの患者さまを診たいとの一心で、いろいろなセミナーに参加して、勉強しました。患者さまを任せて貰えるようになると、何人かの患者さまから、私ではなく院長先生に変えてほしいと言われることもありました。そんな時は、私のどこがダメだったのか考え、変えてほしいと言われた理由がわかった時には、「自分が至らずに申し訳ありません」と患者さまに声をかけるようにしました。
それからは、有難いことに患者さまがご家族やご友人を紹介してくださり、指名して貰えるようになりました。ある患者さまは、「今まで私も子どもも男性の先生に診てもらっていたけれど、妊活のことなどは女性の先生のほうが話やすいし、子どもも男性の大きい手が口に入るのがきついと言っていたからよかった」と話してくださいました。そんな患者さまの言葉から私を支持してくださる患者さまがいてくださることを実感した私は、自分のクリニックを作ろうと決心し、それを実現しました。